メッセージ:2017年1月〜  

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関西フィルハーモニー管弦楽団第282回定期演奏会(2017/4/29)
ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」(荘厳ミサ)によせて
−飯守泰次郎−

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飯守泰次郎です。4/29は、関西フィルの定期演奏会で、ベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」(荘厳ミサ)を指揮いたします。

「ミサ・ソレムニス」の作品番号は123、交響曲第九番は作品125で、同じ頃に作曲されました。この後、彼はもうオーケストラの作品は書いておらず、第九と「ミサ・ソレムニス」は、ベートーヴェン後期に並び立つ大作です。
第九は、ベートーヴェンの思想の集大成であり、全人類・全世界へ力強く訴えかけるメッセージです。一方、「ミサ・ソレムニス」は、ベートーヴェンの信仰心の集大成であり、彼の一生の心のすべてが入っている、非常に内面的な深さをもつ音楽です。交響曲、弦楽四重奏曲、ピアノ・ソナタを究める一方で彼は、宗教音楽を書きたいという願いを持ち続け、教会の典礼音楽の研究もしており、その長い願いをついに実現させたのが「ミサ・ソレムニス」です。

「ミサ・ソレムニス」は、宗教音楽ではありますが、ベートーヴェンという人の性格が大変よく表れていて、ミサ曲としては一風変わっています。
ベートーヴェンは人間的にとても正直なところがあり、喜び、悲しみ、怒りといった感情を、直接的に音楽としてスコアに書きました。もちろん、どんな作曲家にもそのような要素はありますが、ベートーヴェンほど生(なま)の人間性を音楽に表現した人は類を見ない、と思います。「ミサ・ソレムニス」は、まさにベートーヴェンならではの特別なミサ曲です。

この偉大な作品のスコアを読んでいると、生身のベートーヴェンから語り掛けられているような感じがしてきます。関西フィルとは、15年ほど前にこの作品を演奏したことがあり、長い時間を置いてふたたび、関西フィルハーモニー合唱団と一緒に素晴らしいソリストをお迎えして演奏できることを、幸せに思います。
指揮者の岩村力さんがいらっしゃり、バランスの確認等々で大変助けてくださいました
指揮者の岩村力さんがいらっしゃり、バランスの確認等々で大変助けてくださいました

連休初日ではありますが、ザ・シンフォニーホールへ皆様のお越しをお待ちしております.。

 
飯守泰次郎

 

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関西フィルハーモニー管弦楽団第281回定期演奏会
〜ブルックナー交響曲全曲ツィクルス第7回(2017/3/31)によせて
−飯守泰次郎−

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リハーサル風景
オークホール(関西フィル練習場)でのリハーサル風景

飯守泰次郎です。関西フィルとのブルックナー交響曲全曲ツィクルスを2011年にスタートした当初は、1年に1曲というペースで十年がかり、という何とも気の長いプロジェクトだと思いましたが、今年はもう第7回を迎えます。3/31のコンサートは交響曲第7番ホ長調を演奏します。

ブルックナーと組み合わせるプログラムは、やはりモーツァルトのピアノ協奏曲がよく合います。ブルックナーの交響曲が後半に控えているとなると、前半のモーツァルトのソリストにもぜひ相応の格を備えた方をお招きしたいと思い、ヴェテランの若林顕さんにお願いしました。若林さんという素晴らしい名手をお迎えして、作曲家後期の第25番ハ長調をとりあげることを大変嬉しく思っております。
終演後に若林顕さんと
終演後に若林顕さんと

この曲はティンパニとトランペットも加わる編成で、ハ長調で堂々と始まります。ピアノ独奏も普通ならば両手で堂々と入るところですが、右手のみで即興的にごく軽く、まるでアマデウスのおしゃべりのように入ってくるところがまさしく天才的であり、やはりモーツァルトにしか書けない自由さで、大変素晴らしいのです。 若林さんはごく自然に本当に楽しそうに演奏してくださる、私の大好きなピアニストです。

ブルックナーの交響曲第7番は、ホ長調という「愛」の調性です。

第1楽章冒頭は、「原子霧」とも呼ばれる弱音の弦楽器のトレモロで、典型的な「ブルックナー開始」で始まります。オルガニストである彼の内面に巨大なカテドラルの空間があり、その空間をpp(ピアニシモ)の弦楽器のトレモロの響きで満たして、テーマの出現を準備する、という彼独特の着想です。チェロとホルンが奏するテーマは、ホ長調の旋律が上行していき、メロディの後半に官能的な半音が出てきて、天上の世界と、地上の人間の世界の両方が象徴的に表現されているともいえます。

第2楽章の長大なアダージョは、尊敬するワーグナーの死が迫る中で作曲され、ワーグナー・テューバをとりいれています。終わり近くまで書いたときにワーグナーの訃報が届き、まさにすすり泣くような音楽となり、最後は嬰ハ短調の異名同音の長調である変ニ長調という、神がかった調性で終わります。

第3楽章はブルックナーにしては気品のあるスケルツォで、第4楽章は第1楽章と同じホ長調です。

ブルックナーは、西洋音楽の歴史における最後の純粋音楽の作曲家であると私は考えています。純粋音楽(絶対音楽)とは、音楽が情景や物語を描写したりするのではなく、古典的な精神にもとづいて音楽それ自体のみで成り立つ音楽のことです。彼は、本当の意味で内面的で純粋な音楽として交響曲を書いた最後の作曲家なのです。

しかし、あまり難しく考える必要はなく、長大で偉大な音楽に身を任せていただければと思います。 関西フィルは、ブルックナー・ツィクルスを共に歩んでくるなかで、ブルックナーに対する好奇心と経験をいっそう豊かに蓄積してきており、明日の本番が楽しみです。
皆様のお越しをザ・シンフォニーホールでお待ちしております。

   

飯守泰次郎

 

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新国立劇場2016/2017シーズン新制作『ルチア』
(2017/3/14・18・20・23・26)によせて
−飯守泰次郎−

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〔左から〕演出のグリンダ氏、指揮のビザンティ氏、ペレチャッコ=マリオッティ氏(ルチア)、私、ルチンスキー氏(エンリーコ)、ジョルディ氏(エドガルド)
〔左から〕演出のグリンダ氏、指揮のビザンティ氏、ペレチャッコ=マリオッティ氏(ルチア)、私、ルチンスキー氏(エンリーコ)、ジョルディ氏(エドガルド)

飯守泰次郎です。いよいよ、新国立劇場の新制作『ルチア』が3/14に初日を迎えます。
先日3/6に行われた、制作発表記者会見冒頭での私のご挨拶の要旨を、ホームページをご覧の皆様にもお読みいただけるように以下に掲載いたします。 オペラ芸術監督3シーズン目の新制作演目であり、新国立劇場が満を持して発信するこの新プロダクションを、ぜひとも皆様にご覧いただきたいと願っております。

3/14(火)、18(土)、20(月・祝)、23(木)、26(日)の計5公演で、まだチケットがございます。U25優待メンバーズ、U39優待メンバーズ(26〜39歳対象)、学生当日割引などのサーヴィスも用意されております。ご来場を心よりお待ちしております。

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新国立劇場『ルチア』制作発表記者会見(2017/3/6)でのご挨拶:

皆様、本日は新国立劇場『ルチア』制作発表においでくださいまして、ありがとうございます。
『ルチア』は新国立劇場2016/17シーズンの2本目の新制作として、ここにいらっしゃる演出家のジャン=ルイ・グリンダさんに演出をお願いいたしました。

グリンダさんは、2007年からモンテカルロ歌劇場総監督を務めておられますが、「新国立劇場のために新制作する『ルチア』を、ぜひモンテカルロでも上演したい」とのお話があり、新国立劇場とモンテカルロ歌劇場で共同制作することとなりました。
共同制作は、希望しても、両劇場の時期や条件などがなかなか一致せず、難しいことがあります。それだけに、今回、共同制作が実現したことを大変嬉しく思います。新国で初演したあと、2019年11月にモンテカルロ歌劇場で上演されます。モンテカルロは世界的な観光都市であり、新国が発信する舞台を、モンテカルロに集まる世界のお客様に観ていただけることは、素晴らしいことだと思います。私も大変楽しみにしています。

『ルチア』は言うまでもなくベルカント・オペラの代表作です。ベルカント・オペラは、歌姫というスターがいないと成り立たないので、なかなか手を出すことができません。今回は、世界のメジャー劇場を駆け巡るコロラトゥーラのスター、オルガ・ペレチャッコ=マリオッティさんのスケジュールを幸運にもキャッチして、新国の日程と合わせることができました。
今回はウィーンで愛の妙薬を歌ってからすぐ東京に飛ぶという、強行軍でお願いしました。オルガさんはローザンヌでグリンダさんと『椿姫』の新制作でも共演していて、お互いに良くご存知です。 新国初登場のオルガさんの、完璧で洗練されたコロラトゥーラの歌唱を、皆さまにぜひ堪能していただきたいと思います。

指揮者のジャンパオロ・ビザンティさんは、ベルカント・オペラに特に定評があり、オルガさんとよく共演されており、今回もイタリアで一緒にリハーサルをしてから来日してくださいました。 エドガルドのイスマエル・ジョルディさんも オルガさんの相手役として、よく共演されています。 エンリーコのアルトゥール・ルチンスキーさんは、世界のメジャー劇場で歌っている、美声で名高いベテランのバス・バリトンです。皆さん、新国初登場ですが、望みうる最高のキャストで上演できることを大変嬉しく思います。このキャスティングには本当に力を入れました。

なお、有名な“狂乱の場”のアリアは、ドニゼッティが最初に書いた通りグラスハーモニカで演奏いたします。グラスハーモニカは当時大流行していた楽器で、特別デリケートで美しい音色を持ち、不思議な雰囲気を醸し出します。
今回は奏者のサシャ・レッケルトさんが、自らグラスハーモニカを大劇場で演奏するために進化させた「ヴェロフォン」という楽器で演奏します。オルガさんの歌とヴェロフォンとの共演を堪能していただければと思います。

それでは、間もなく14日に初日を迎える新制作『ルチア』に、皆様どうぞご期待いただきたいと思います。ありがとうございました。

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新国立劇場『ルチア』公演情報はこちら

 
飯守泰次郎

 

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東京都交響楽団 第826回 定期演奏会Cシリーズ
「ドイツ音楽の名曲を楽しむ優雅なひととき」(2017/3/9)によせて
−飯守泰次郎−

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飯守泰次郎です。3/9は、東京都交響楽団の定期演奏会で、前半がベートーヴェンの序曲『レオノーレ』第3番と交響曲第8番、後半がワーグナーの歌劇『さまよえるオランダ人』序曲、歌劇『ローエングリン』第1幕への前奏曲、楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー 』第1幕への前奏曲という、まさにドイツ音楽の名曲が盛りだくさんのプログラムを指揮いたします。
リハーサル風景
リハーサル風景
都響のこの「Cシリーズ」という定期演奏会は、週末でも平日でも午後に開演するコンサートのシリーズです。今回のプログラムは、交響曲が1曲、それ以外はすべてがオペラ(または楽劇)の序曲・前奏曲です。

ベートーヴェンの交響曲第8番はヘ長調で、特にハーモニーの美しい調性であり、しかもベートーヴェンらしい力強さの中に常にユーモアが含まれている、特別な魅力に溢れた作品です。
序曲『レオノーレ』第3番は、ベートーヴェン唯一の歌劇である『フィデリオ』のために書かれた4つの序曲の中でも、特に完成度の高い名曲です。序奏の木管の旋律は、歌劇の第2幕でフロレスタンが歌うアリアであり、このような部分ではオーケストラの楽器というよりは歌手のように歌うという意識も求められます。

『さまよえるオランダ人』序曲は、今回演奏するワーグナー3曲の中で最も野性的で、オランダ船が遭遇する嵐、荒れ狂う海の自然描写が作曲家の発想の源にあることを、全身で表現する必要がある作品です。
一方『ローエングリン』第1幕の前奏曲は、天上の世界から聖杯騎士ローエングリンが地上に降りてきて、また天上に帰っていくという宗教性の表現が最も重要です。
『マイスタージンガー』第1幕の前奏曲は演奏機会は非常に多いのですが、5時間に及ぶ楽劇の中の各場面をよく理解し、体に入れて演奏することにより、表現に幅と深みが生まれるのです。

東京都交響楽団とは、以前にも『指環』の抜粋などワーグナーの名曲・名場面を演奏しており、CDにもなりました。シンフォニー・オーケストラとして大曲を日常的に演奏しているので、大編成のワーグナーでも余裕があり、本番も大変楽しみです。皆様のお越しを心からお待ちしております。

   

飯守泰次郎

 

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東京シティ・フィル第48回ティアラこうとう定期演奏会
「飯守泰次郎の十八番」(2017/3/4)によせて
−飯守泰次郎−

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飯守泰次郎です。 3/4は、東京シティ・フィルのティアラこうとう定期演奏会を指揮いたします。プログラムは、ワーグナーの「タンホイザー」序曲、ラフマニノフのピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調、そしてベートーヴェンの交響曲第7番です。

このコンサートには「飯守泰次郎の十八番」というキャッチフレーズがついていて驚きましたが、「タンホイザー」序曲とベートーヴェンの交響曲第7番は名曲中の名曲で、たしかに私が指揮する機会の多い作品です。特に東京シティ・フィルとは、長年の協同作業の中で幾度となく演奏を積み重ねているレパートリーです。とはいえ、オーケストラのメンバーも少しずつ入れ替わりますし、私自身も何度指揮しても毎回必ず新しい発見があり、だからこそ名曲なのだと思います。オーケストラもそのことをよく理解していて、いっそう幅広く深い表現を目指し、リハーサルでも高い集中力を発揮してくれています。

ピアノ独奏の篠永紗也子さんと
ピアノ独奏の篠永紗也子さんと

ラフマニノフのピアノ協奏曲といえば第2番が有名ですが、今回は、独奏の篠永紗也子さんの意向で第1番(改訂版)を取り上げます。
この作品はラフマニノフが学生の頃に書かれ、その後20年以上経って改訂された版が一般的に演奏されています。改訂版とはいえ、やはり、完成され成熟しているというよりは、若きラフマニノフの魅力がはっきり出ています。彼がこれから先、自分がどんな作曲家になろうか、冒険してはばからない、という良さが感じられるのです。
演奏する側は技術的にも非常な挑戦が求められますが、篠永紗也子さんは、あのような若さと可憐さにもかかわらず大変ドラマティックな音楽作りで、いったいどこからあのようなエネルギーが湧いてくるのだろう、と思うほどです。

この演奏会に関連して、東京ベイ・ネットワーク発行の「Channel Bay」3月号にインタビュー記事(こちらからご覧いただけます:PDF2285KB)が掲載されております。合わせてご覧いただき、ぜひコンサートにお越しください。ティアラこうとうで、皆さまをお待ちしております。

   

飯守泰次郎

 

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神奈川フィルハーモニー管弦楽団第327回定期演奏会(2017/2/18)によせて
−飯守泰次郎−

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かながわアートホールでのリハーサル
かながわアートホールでのリハーサル
飯守泰次郎です。久し振りに神奈川フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会を指揮いたします。明日の本番に向けて、毎日リハーサル中です。プログラムはベートーヴェンの交響曲第8番ヘ長調と、シューベルトの交響曲第8番ハ長調「グレート」(以前は9番と呼ばれていたこともありました)です。

約3年ぶりに来てみると、神奈川フィルの皆さんが大変進歩して力強いオーケストラに発展していて、とても嬉しく思っております。今回は決して簡単なプログラムではありませんが、楽員の皆さんの楽譜の読みの深さが見事で、素晴らしいコンサートになる予感がしています。

シューベルトの「グレート」はとても良く知られている名曲で、スケールが非常に大きく、しかもシューベルトの魅力のすべてが表れています。非常に明るいハ長調で、カンタービレで歌うシューベルトの心と、リズム的な部分のコントラストが豊かであり、この交響曲を聴けばシューベルトのすべてがわかる、と言っても言い過ぎではないかもしれません。

ベートーヴェンの交響曲第8番は、「英雄」「運命」「田園」のような呼称のある曲ではありませんが、9曲の交響曲の中でも4番とならんで特別の魅力に満ちた作品です。
第8番は「田園」と同じヘ長調で、これは非常に明るい調性です。序奏がなく、いきなり冒頭からオーケストラ全員のフォルテでテーマが奏され、この数小節を聴いただけでも、ベートーヴェンの素晴らしいエネルギーが聴き手に与えられるのです。
いわゆるベートーヴェンのイメージである「苦悩を通して歓喜へ」といった哲学的な面よりも、彼独特のユーモアと明るさ、という別のキャラクターがストレートに表現されている作品なのです。

このような、明るく肯定的でエネルギーに溢れたプログラムを、神奈川フィルの皆さんと一緒にできることはとても嬉しく、非常にやりがいを感じて心が燃え立つ思いがしています。みなとみらいホールで、皆様のお越しを心よりお待ちしております。
 

飯守泰次郎

 

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新国立劇場2016/2017シーズン半ばによせて
−飯守泰次郎−

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『カルメン』を指揮したイヴ・アベル氏と
『カルメン』を指揮したイヴ・アベル氏と
飯守泰次郎です。新国立劇場の2016/17シーズンは、昨年10月『ワルキューレ』で開幕し、『セヴィリアの理髪師』『ラ・ボエーム』、そして年明けからは『カルメン』『蝶々夫人』を上演してまいりました。
しばらく前になってしまいましたが1/28の『カルメン』終演後、個人賛助会員の方々をお招きしたパーティーの様子をお伝えします。『カルメン』に出演したばかりの興奮冷めやらぬ指揮者、歌手、バレエダンサーとともに、個人賛助会員のお客様との交流の場をご一緒することができました。

私も短いスピーチをさせていただき、今年いよいよ開場20周年を迎える新国立劇場について、優れたスタッフと舞台機構が、出演したアーティストの口コミで世界に認知されつつあることなどをお話しいたしました。
『カルメン』第3幕のカルメンとエスカミーリョの衣裳も展示され、華やかな雰囲気で和やかなひとときを過ごすことができました。
カルメンとエスカミーリョの衣裳
カルメンとエスカミーリョの衣裳
2016/17シーズンはこのあと新制作の『ルチア』(3/14プルミエ)が控えております。4月には『オテロ』『フィガロの結婚』、いずれも充実したプロダクションの再演が続きます。
シーズンを締めくくる『ジークフリート』(6/1プルミエ)は私の指揮でお贈りします。ホームページをご覧の皆様、ぜひオペラパレスへのご来場をお待ちしております。

 

飯守泰次郎

 

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新国立劇場2017/2018ラインアップ発表(2017/1/12)によせて
−飯守泰次郎−

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宮田慶子 演劇芸術監督(左)、大原永子 舞踊芸術監督(右)と
宮田慶子 演劇芸術監督(左)、
大原永子 舞踊芸術監督(右)と
飯守泰次郎です。本日1/12、新国立劇場2017/2018シーズンのラインアップ説明会と記者懇談会が開催され、報道関係者の皆様にご説明をいたしました。
詳しい内容は新国立劇場ホームページに本日発表されておりますので、ぜひご覧ください。

計10演目のうち、私はワーグナー「神々の黄昏」(2017年10月/計6回公演)と開場20周年記念特別公演・ベートーヴェン「フィデリオ」(2018年5月〜6月/計5回公演)を指揮いたします。

本日配布されたご案内のパンフレットに掲載した私のご挨拶は、上記「新国立劇場からのおしらせ」にも掲載されておりますが、ホームページをご覧の皆様にもお届けしたいと思います。

***

新国立劇場はこの2017/2018シーズンで開場20周年を迎えます。これまでの皆様の力強いサポートに深く御礼を申し上げたいと思います。

このシーズンはまた、芸術監督としての私の最後のシーズンでもあります。20周年に向けて、3年がかりでワーグナーの「ニーベルングの指環」四部作に取り組んでまいりましたが、いよいよ4番目の作品『神々の黄昏』(新制作)をもってこの巨大な物語を締めくくることになります。ここに至る3作品と同様、ドイツの名演出家ゲッツ・フリードリヒによるプロダクションを、引き続き上演いたします。これまで『ラインの黄金』『ワルキューレ』のそれぞれ主要なテノール役であるローゲ、ジークムントにおいて皆様を魅了し、今年は『ジークフリート』表題役に出演するステファン・グールドが、いよいよ本来のレパートリーのまさに中核である『神々の黄昏』のジークフリートを披露します。新国立劇場に集結するぺトラ・ラング、アルベルト・ペーゼンドルファー、ヴァルトラウト・マイヤー、という世界最高峰のワーグナー歌手陣による壮大なエンディングに、どうぞご期待ください。

内外の念願がついに叶い、細川俊夫の『松風』を新国立劇場で日本初演できることを非常に嬉しく思います。作曲家の意志である舞踊とオペラが融合した新しい作品形態を最も的確に実現すべく、モネ劇場で初演され絶賛された、サシャ・ヴァルツの演出・振付による初演プロダクションを上演いたします。

ベートーヴェンの唯一のオペラ『フィデリオ』は、最も深い精神性と高貴な理想を表現した、まさに特別な演目であり、大きな節目や重要な記念に際して取り上げられる伝統があります。開場20周年に最もふさわしいこの作品を、近年大きな注目を集める演出家で、バイロイト音楽祭総監督を務めるカタリーナ・ワーグナーを迎えて新制作で上演いたします。レオノーレはリカルダ・メルベート、フロレスタンはステファン・グールドという力強い組み合わせです。

再演演目は、ヴァンサン・ブサールによる美しい演出で大好評をいただいている『椿姫』をまずお楽しみいただきます。『ばらの騎士』では、オクタヴィアンとして人気絶頂のダニエラ・シンドラムが初登場します。『こうもり』はウィーンの香り溢れるお馴染みのキャストです。『ホフマン物語』の4つの悪役ではトマス・コニエチュニー、『愛の妙薬』では世界最高のアディーナ役の一人であるルーシー・クロウ、『アイーダ』のイム・セギョンおよびラダメスのナジミディン・マヴリャーノフ、そして『トスカ』のキャサリン・ネーグルスタッド...と世界を席巻する注目の歌手が続々と新国立劇場に初登場します。 新国立劇場の人気レパートリーを、最旬の歌手でお楽しみいただきたいと思います。

20周年にふさわしい2017/2018シーズンの華やかなラインアップで、皆様のお越しをオペラパレスで心よりお待ちしております。

新国立劇場オペラ芸術監督 飯守泰次郎

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飯守泰次郎

 

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2017年を迎えて〜新年のご挨拶〜
−飯守泰次郎−

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ワルキューレ終演後の記念写真
新国立劇場『ワルキューレ』終演後(2016年10月撮影)〜私の左からグリア・グリムスレイ氏(ヴォータン)、イレーヌ・テオリン氏(ブリュンヒルデ゙)、ジョセフィーネ・ウェーバー氏(ジークリンデ)、そしてワルキューレの皆さんと 共に
 


ホームページをご覧くださっている皆様、明けましておめでとうございます。 飯守泰次郎です。
ヴォータン役のグリア・グリムスレイ氏と
ヴォータン役(および2017『ジークフリート』さすらい人)のグリア・グリムスレイ氏と

皆様、新年をどのようにお迎えになられましたでしょうか。 私は、大変久し振りに少しだけ落ち着いて自宅で新年を迎えることができました。

皆様の応援に支えられ、現在、新国立劇場オペラ芸術監督として3シーズン目にあります。私の任期の最後のシーズンとして今秋に開幕する2017/18シーズンのラインアップも、間もなく記者会見で発表いたしますので、年末年始はその準備に忙しくしておりました。

1/22の『カルメン』終演後には、お客様どなたでもご入場いただける「新シーズン演目説明会」でも私がご説明いたしますので、ぜひお越しください。

この一年が皆様にとって素晴らしい年となりますよう願っております。そして、新国立劇場のピットあるいはホワイエ、そして各地のコンサートホールで、皆様をお待ちしております。

クラウス・フローリアン・フォークト氏と
酉年にちなんで…というわけではありませんが
”白鳥の騎士”クラウス・フローリアン ・フォークト氏と
〜新国立劇場『ローエングリン』舞台裏にて(2016年6月撮影)
 

飯守泰次郎

 
 
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