旅のフォトギャラリー      
       
フランス・ブルゴーニュ便り 〜2010年8月〜

みなさんこんにちは。飯守泰次郎です。
もう長年、旧友で音楽学者のMaarten Zweers氏とともに続けているレクチャーのシリーズを、今年も先月行いましたので、その様子をご報告します。
丘に広がるブドウ畑

このレクチャーのシリーズは、企業や行政等の指導層にいる人たち(音楽を専門としていない方々)を対象に、音楽を通じて人間と社会を考察する方法論をともに求める、という一貫した趣旨で開催しています。

今年のレクチャー会場は、フランス・ブルゴーニュのRullyにあるシャトー・サン・ミッシェルでした。1863年にナポレオン3世によって建てられたお城だそうです。
 
レクチャーが行われたシャトー・サン・ミッシェル


シャトーの門の前で

 

レクチャーの様子 その1


レクチャーはZweers氏と共に行い、作曲家の脳裏に浮かび上がったアイデアが、どのように具体的な音符に現れているか、逆に音符から遡って作曲家のアイデアに到達する、という内容です。

一見すると込み入っているようですが実は楽しい過程を、受講者の皆さんと一緒に紐解いていくものでした。


私がピアノを弾いたり、CDをかけて一緒に聞いたりしながら説明して、より具体的に音楽を把握できるように進めました。

5日間連続のハードなレクチャーでしたが、素晴らしいブルゴーニュの自然の中で、受講者の皆さんと寝食を共にし、意見を交換しながらの大変充実した日々でした。

今回の参加者はオランダやベルギーからいらしていて、レクチャーはオランダ語で行われました。
夏のヴァカンス期には、大勢のオランダ人が、太陽の光を求めて車でフランスに南下してきます。

 


レクチャーの様子 その2
 
Maarten Zweers氏と
 

レクチャーの参加者と
 
多忙なレクチャーの合間に一息
 
シャトーからの風景〜今も残る中世の町並みと周囲に広がるブドウ畑
 

休憩時間にシャトーのテラスで
〜さて私はどこでしょう?


今回のお城シャトー・サン・ミッシェルも、さまざまな持ち主を経て現在はオランダ人のご夫婦が所有しています。
シャトーのテラスの奥に広がる森と、シャトー内の小さな礼拝堂
 

シャトー内には昔のワイン作りの器具が飾られていて、地下のカーヴでは今でもワインの醸造が行われています。
個人所有のお城はヨーロッパに沢山ありますが、庶民の私たちには、維持費、そもそもペンキ塗りだけでいったいいくらになるのだろう……と心配になってしまいました!

飾られている昔のワイン作りの器具   9月の収穫に向けて色を深めるブドウの実
 


− 当サイト掲載情報の無断転載を禁じます −
(c) Taijiro Iimori All Rights Reserved.