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みなさんこんにちは、飯守泰次郎です。久しぶりにオランダにおります。 6月1日に、旧友で音楽学者のMaarten Zweers氏と一緒に長年シリーズで続けているレクチャーを行いました。このセミナーは、音楽を専門としていない企業経営者や行政等の指導層にいる人たちを対象に、音楽を通じて人間と社会を考察する方法論をともに求める、といった趣旨で開催しているものです。 2004年にはベートーヴェンの交響曲第5番、2005年にはブルックナーの交響曲第4番を題材に、Zweers氏が楽曲の構造を解説し、私がピアノを弾きながら実際に音楽がどうなっているかを解説しました。 今回のレクチャーは、今までよりもう一歩踏み込み、音楽と哲学の関係についてアインシュタインや東洋哲学までを取り込んだ非常に精神的な内容です。ブルックナーの交響曲第7番やモーツァルトの『ジュピター』、ワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』より『イゾルデの愛の死』などを実際に弾きながら、Zweers氏とレクチャーを進め、大変好評でした。レクチャーの前後と休憩時間に、お茶と軽食をつまみながら、いらしてくださった方たちとおしゃべりや意見交換ができたことも、大変有意義でした。 Zweers氏は、毎年夏、フランスのブルゴーニュのシャトーで2週間かけて、ワーグナーや、近年ではシェイクスピアの戯曲のレクチャーを行い意欲的に活動しています。彼のレクチャーは私と似て(?)話がたいへん長く(私より長いと思います!)、今回も100名近くいらして下さった皆さんがよく4時間もの長いレクチャーに耐えられる、と私のほうがびっくりしました! それでは、またコンサートホールでお会いしましょう。 |
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飯守泰次郎 |
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