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飯守泰次郎 |
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飯守泰次郎です。先日の東京シティ・フィル第243回定期演奏会(ベートーヴェン交響曲シリーズ第3回、11/11)の終演後に、東京シティ・フィルが私の先の旭日小綬章受章を祝うパーティーを催してくださいました。 パーティーには、近藤誠一文化庁長官ご夫妻をはじめ、江東区副区長宍戸孝氏および江東区文化コミュニティ財団の方々、ご支援くださる各財団の方々、二期会、マスコミおよび批評家の方々、そしてもちろん東京シティ・フィル、東京シティ・フィル・コーアの皆さんもいらしてくださって、温かいお祝いの言葉を頂戴し、感激致しました。 パーティーの席上でも申し上げたことですが、私がこのような章をいただいたことも、そもそも演奏活動ができるのも、共演してくださる方々、支えてくださる皆様のおかげなのです。
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当シリーズ(全5回)の中でも特に内容の濃いプログラムでしたが、音楽評論家の東条碩夫氏がご自身のブログに、重みのある素晴らしい批評を書いてくださいました。このホームページにも掲載させていただきましたので、ご覧いただけますと幸いです。 マルケヴィッチ版に取り組めば取り組むほど、ベートーヴェンに対する彼の思いの深さに圧倒されています。当シリーズの次回は12月26日の「第九」(東京芸術劇場)で、もう間もなく練習も始まります。私もいっそう、楽しみにしております。
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飯守泰次郎です。本日11月11日、東京シティ・フィル創立35周年記念ベートーヴェン交響曲全曲シリーズの第3回(「レオノーレ」序曲第3番/交響曲第1番/第3番「英雄」)を迎えます。 *** 「マルケヴィチ版の特徴について」 当シリーズのこれまで2回(5月〜交響曲第4・7番、7月〜第8・6番)を聴いてくださった皆様から伺ったご感想やご意見によれば、マルケヴィチ版を使用する意義やその魅力が非常に肯定的に受け止められている、と感じており、大変嬉しく思います。
マルケヴィチ版が一番目指しているのは、改革者としてのベートーヴェンの本質に立脚して、当時の楽器や演奏上の制約をふまえて作曲者の意図をくみ取り、真に表現したかった内容に迫る、ということです。 今回はその一例として、スタッカート(音を「切り離す」指定)についてご説明をします。マルケヴィチは、スタッカートはただ音を短くする、というのでなく、音の長さをかなり細かく区別して演奏するよう要求しています。 これとは別に、弦楽器でいえばスピッカート(弦の弾力を利用して弓を跳ねさせる、いわゆる“とばし”)という奏法が指定されている場合もあり、私が見るかぎりマルケヴィチ版の音の長さの指定は少なくとも5パターンあることになります。
マルケヴィチの徹底した研究と考察の成果は、9曲の校訂版スコアとは別の「ベートーヴェンの交響曲〜歴史的アナリーゼと、実際の演奏に関する考察〜」と題された分厚い別冊にまとめられています。
ここまで徹底しながら、しかもマルケヴィチは、情報の集積だけで音楽の正確な表現に到達することはできないこともわきまえているのです。彼はあくまで、膨大な情報に基づく徹底した考察を経て自分が到達した理解として、これらの演奏上の提案をしているのです。 マルケヴィチの個々の提案は、9曲すべてを徹底的に考察したからこそ到達できた有機的な関連性をそなえており、前提となる理由もすべて明らかにされています。さらには往年の巨匠の演奏をもふまえているマルケヴィチ版は、情報の網羅性、考察の徹底性、有機性および客観性において、ワインガルトナーの「ある指揮者の提言」を凌駕しているといえます。 マルケヴィチ版という偉業は、ベートーヴェンの交響曲に肉迫したい、納得できる演奏をしたい、というマルケヴィチの洞察力と凄まじい執念、さらには使命感の結晶なのです。 |
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飯守泰次郎です。だいぶ遅くなりましたが、先々月、文化庁の「本物の舞台芸術体験事業」で関西フィルと中国地方の小中学校を巡演中に、たまたま私の誕生日当日に本番が重なった日がありました。
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飯守泰次郎 |
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思ってもみないことで、本当に驚いております。でも、もし理由があるとしたら、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団をはじめ、共演してくださる各オーケストラ、オペラ団体、合唱団の皆様のご理解とご協力があってのことです。そしてまた、ご支援くださる各方面の方々にも、ただただ感謝申し上げます。ほんとうにありがとうございました。 まだ道半ばですが、コンサートホールの中でステージと聴衆が一体となる幸せな瞬間のために、これからも力を尽くしていきたいと思います。どうか皆様、よろしくお見守りくださいますようお願いします。 |
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飯守泰次郎です。10/31は東京フィルハーモニー交響楽団の「午後のコンサート」で、“2人のシュトラウス”というタイトルのコンサートを指揮します。 今回は、ワルツ王ヨハン・シュトラウスII世と、楽劇と交響詩の王者R.シュトラウスを組み合わせるという、変わった趣向ですが、全く違うシュトラウスである双方が互いに引き立て合うプログラムとなる気が致します。 東京フィルハーモニー交響楽団とは、今年の5月にも軽井沢大賀ホールで共演しました。昔からコンサートだけでなくオペラや楽劇の演奏でも長年共演を重ねている、私にとって特に親しみ深いオーケストラです。今回はこのように特にユニークなプログラムでご一緒できることを大変嬉しく思います。初台で、皆様にお会いできますよう願っております。 |
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飯守泰次郎です。10/22に読売日本交響楽団の「第176回東京芸術劇場名曲シリーズ」で、モーツァルトとワーグナーを組み合わせたプログラムを指揮します。 読売日本交響楽団は、私が駆け出しの指揮者だった時から関係の深いオーケストラです。1960年代半ばから副指揮者を務め、1970年代に正指揮者となり、以降も折々に客演を繰り返しており、私にとってとても大切な共演者の一つです。 今回は、プログラムの前半にモーツァルトの交響曲第38番『プラハ』、そして後半は『ニーベルングの指環』から名場面を抜粋で演奏致します。 |
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飯守泰次郎です。このたび関西フィルとともに、広島県の呉市文化ホールからお招きを受け、千住真理子さんと共演致します。 千住真理子さんとのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲と組み合わせて、今回は特に「飯守&関西フィルのワーグナーを」という嬉しいご要望をいただき、関西フィルと演奏を重ねてきたワーグナーのレパートリーをお楽しみいただけるようなプログラムに致しました。 この演奏会のチラシには“指揮者とオーケストラとソリスト〜ステージで繰り広げられるのはまさに……幸福な三角関係?”という見出しが付けられています! 私も、この共演を心から楽しみにしております。ぜひ呉でお会いしましょう。 |
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飯守泰次郎 |
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