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トロチャンという名前の女の子です。何か、とてものほほんとして、人なつこくて、目がトロンとしているので「トロチャン」という名前をつけました。
とにかくトロチャンの遊ぶときの、飛び回ったり跳ね回ったりするエネルギーは尋常ではありません。これほど猫らしい猫は他にいないのではないかとさえ思います。7歳といえばむしろおばあさんに近いはずなのですが、じゃれ続ける様子を見ていると、仔猫がそのまま大人になったかのようです。もし男の子だったら「アマデウス」という名前がぴったりではないかと思います。 トロチャンはよく食べて、よく動き、よく寝るので、トイレもまるで大きな古墳のようなのを自分でちゃんと隠しています。あんなに見事なのは、以前にたくさん猫を飼った私も見たことがありません。 夜は、ほとんどベッドの上または布団の中に入ってきます。真夜中にじゃれ始めると、こちらは寝不足になるので、外へつまみ出されます。それで最近は、静かに寝るようになってきました。 外の自由な世界からマンションに連れて来られたトロチャンですが、このような様子をみていると、それほど不幸せなことはないだろう、と私たちは楽観しております。
皆様、この1年、応援してくださってありがとうございました。今年のホームページは、新しい家族のご紹介で締めくくらせていただきます。どうぞよいお年をお迎えください。 |
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飯守泰次郎 |
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おおたアカデミー・オーケストラは、おおた芸術学校の講師の方々によって編成されており、音も非常に充実しています。今回は、フォーレとドビュッシーというフランス音楽に統一して新しいサウンドに挑戦しますので、大変期待しております。 フォーレ「レクイエム」では、大変経験豊かな三宅理恵さんと黒田博さんにソロを歌っていただけることも、とても幸せなことと思います。 文化と芸術を重んじる気風に溢れる太田市ならではの、非常に貴重でユニークな存在であるおおた芸術学校が、このような活発に意欲的な活動を続けていることを、喜ばしく思います。 |
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飯守泰次郎 |
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昨今、各地の第九合唱団が人数を集めるのに苦労することも少ない中で、この府中「第九」2011合唱団は300人を超える規模で、響きも厚く、大変充実しています。とても力強い組織であり、これまでもおそらく一貫した理念のもとに運営して来られたものと思います。 合唱もオーケストラも、色々な世代がまじり、響きに特別な魅力を醸し出しているように感じます。これまで数回のリハーサルもとても楽しく、また私にも濃やかに気を配ってくださって、感謝しています。 |
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飯守泰次郎 |
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大阪アカデミー合唱団とは、もう長い間、数々の合唱作品をご一緒しています。メンデルスゾーン「エリヤ」、バッハ「ヨハネ受難曲」および「ロ短調ミサ曲」、ブラームス「ドイツ・レクイエム」、ドヴォルジャーク「スターバト・マーテル」、モーツァルト「ハ短調ミサ」、オルフ「カルミナ・ブラーナ」、ヴェルディ「レクイエム」、そしてまた関西フィル主催公演でもベートーヴェンの第九や「荘厳ミサ曲」でも共演しています。 今回は、ブルックナーのミサ曲第3番ヘ短調と、ブラームスの「哀悼歌(ネーニエ)」という、とても素晴らしい組み合わせのプログラムです。ブルックナーの大曲のスケールの大きさと、ブラームスのデリケートな短い合唱曲のコントラストが魅力であり、その対比を表現することが、演奏する私たちの努力の要となります。 本番当日も含めれば連続5日間というリハーサルは、合唱団のメンバーには非常に厳しいスケジュールですが、毎日どんどん発展して良い方向に向かっているので、とても楽しみです。独唱には並河寿美さん、福原寿美枝さん、畑儀文さん、井上敏典さんという素晴らしいベテランが揃いました。 なかなか聴く機会のない2曲ですが、素晴らしい組み合わせであり、私自身ものめり込んでいます。このプログラムを、響きの素晴らしいザ・シンフォニーホールで演奏できるのは、とても恵まれたことだと思います。皆様のお越しをお待ちしております。 |
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飯守泰次郎 |
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2つの合唱団は、幅広い世代が集まることによる深い魅力があり、中でも男声合唱団は特に素晴らしい豊かな響きでした。合唱指揮者の吉川貴洋氏をはじめ各団体の指導者の方々のお力も非常に大きいと思います。 オーケストラは、昨年共演したマーラーの交響曲第5番の経験が今回の第1番で活き、メンバーに下級生も多く加わっていたにもかかわらず、力いっぱいの演奏をしてくれて、私も嬉しく思いました。 ワグネル・ソサィエティーは組織が整っていて、運営においても音楽的にも見事にシステム化されています。たとえばオーケストラでは大河内雅彦さんをはじめとするトレーナーの方々が、また合唱団ではそれぞれ指導者の方々が、準備を良くまとめてくださいました。練習のときも、メンバーの皆さんが積極的にいろいろ私に質問に来ます。次に共演の機会があればそのときには、私の指揮に頼り過ぎずに、さらに自由な発想でより自由な演奏をしてくださることを願っています。 |
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飯守泰次郎 |
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このシリーズでは、チャイコフスキーの交響曲全曲(6曲)に、有名な協奏曲と序曲をちりばめて、チャイコフスキーの作品の本質に深く踏み込んだ解釈と演奏を目指しています。チャイコフスキーは非常に名曲が多く、とても人気の高い作品がたくさんあります。チャイコフスキーをプログラムに入れれば聴衆も増えしかも喜んでいただけます。その反面、あまりに名曲で、頻繁に演奏されながら、チャイコフスキーが一生かけて作曲し続け発展させた音楽の内容を、あまり深く考えないでも結構コンサートは成功してしまう、ということが少なからずあるように私は感じておりました。 現代の私たちはチャイコフスキーの交響曲を当たり前のように理解し受け入れています。しかし、チャイコフスキー以前にはロシアの交響曲に見るべきものはあまりなかったのです。チャイコフスキーによって、ロシアの交響曲というものは突然に世界に認められたのです。彼は、多くの苦しみを持ち、悲劇的な一生を送りました。彼は、ロシアという国の苛酷な自然と長い悲劇的な歴史も背負っていた作曲家です。作品をよく分析すれば、そうした要素が非常に明確に表れています。 私たちはこのシリーズで、チャイコフスキーの初期から晩年までに至る特に重要な作品を、有機的に良く吟味したうえで解釈したいと思います。今まで演奏されてきたチャイコフスキーよりももっと深い、楽譜を読みこんだ演奏をお届けできることを願っています。 シリーズ第2回の今回は、まず、非常にポピュラーなピアノ協奏曲第1番を、若く有望なソリストである梅村知世さんをお迎えしてお送りします。プログラム後半は、「運命の動機」とも呼ばれる共通の動機が4つの楽章すべてに用いられている、交響曲第5番です。ぜひ、ティアラこうとうでお目にかかりましょう。 |
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飯守泰次郎 |
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関西フィルが毎年4回の定期として開催している“いずみホール・シリーズ”も、24回目を迎えました。今回私が指揮するコンサートは、まず前半に、それぞれバッハとモーツァルトによるピアノ2台のための協奏曲を2曲、そして後半はドヴォルジャークの交響曲第7番ニ短調、という非常にユニークなプログラムです。 ドヴォルジャークの交響曲の中で、有名なのはやはり第8番、第9番(新世界)ですが、ドヴォルジャークの心が本当に伝わってくるのはこの第7番である、と私はいつも思います。ボヘミアに生まれ、ボヘミアを愛した彼が、自分のアイデンティティを追求し、ボヘミア音楽の根源を探っている、と感じられるのです。 いずみホールは、大阪城公園に近い川のほとりに建つ、中型でとても美しいコンサートホールです。この素晴らしい音響のなかで、関西フィルとともに皆様に演奏をお届けできることを幸せに思います。ぜひ、いずみホールでお会いしましょう。 |
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飯守泰次郎 |
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「悲劇的序曲」は、北ドイツ生まれのブラームスらしい、暗くシリアスで重々しい音楽です。人間の悲劇を描き出す調性であるニ短調(ベートーヴェンの第九の冒頭やモーツァルトの「レクイエム」もニ短調)で書かれています。 ブラームスは、この作品の構想を長く温めている間に、親友であったシューマン、そして最愛の母親を失いました。やりきれない悲しみをこの素晴らしい作品に込めて作曲することによって、彼自身が救われたのです。この作品を聴くことで、皆様もブラームスと同じように救われたと感じるかもしれません。 ウィーンで第1曲〜第3曲が初演されたときは、大変な不評であったようです。やはりドイツ語のレクイエム、という革新に対する反感もあったのでしょう。全7曲が完成するまでには様々な紆余曲折がありました。ソプラノ・ソロは第5曲のみに登場しますが、この曲を作曲するのにもかなりの時間がかかっています。 「ドイツ・レクイエム」は、ブラームスがお好きな方々は、まさにこれぞ人間ブラームスの姿とお感じになる作品だと思います。 ブラームスはこの作品について後に「これはMenschen Requiem(人間のレクイエム)と呼んでもよい」と言ったそうです。ラテン語の形式から脱却し、彼の母国語であるドイツ語であらゆる人に呼び掛けるレクイエムとして書き上げられた、本当に稀な作品だと思います。 この作品を、ソプラノの安井陽子さんとバリトンの福島明也さんという非常に優秀なソリスト、そして10年を経て発展してきた東京シティ・フィル・コーアと、東京シティ・フィルの定期演奏会で演奏できることを、心から楽しみにしています。 |
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飯守泰次郎 |
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