メッセージ:2019年1月〜  

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仙台フィルハーモニー管弦楽団
第325回定期演奏会(2019/2/8,9)によせて

−飯守泰次郎−

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シューベルト「ザ・グレート」
シューベルト「ザ・グレート」(写真提供:仙台フィルハーモニー管弦楽団)
 


飯守泰次郎です。2月8日と9日は、仙台フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会です。

ショスタコーヴィチ チェロ協奏曲第1番 独奏:堤剛さん
ショスタコーヴィチ チェロ協奏曲第1番
独奏:堤剛さん(写真提供:仙台フィルハーモニー管弦楽団)
今回のプログラムは、前半がショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番変ホ長調で、堤剛さんをお迎えします。 後半はシューベルトの第8番ハ長調「ザ・グレート」(前には第9番とされていた頃もありました)です。

堤剛さんとは桐朋学園時代からなので、もう気付けば50年以上のお付き合いになります。チェリストとしてまさに重鎮そのものであり、精力的に活躍を続ける彼と、ショスタコーヴィチの素晴らしい協奏曲で共演できることを嬉しく思います。

昨春、仙台フィルの常任指揮者に就任して以来、ベートーヴェンを柱として名曲に改めて取り組んでおります。シューベルトの「ザ・グレート」については、もはや申し上げることもない、交響曲の歴史の中でも最も偉大な作品のひとつです。

今回のコンサートでは、仙台フィルの定期演奏会場である日立システムズホールという、美しい響きをもつ中規模のホールでこの曲を演奏するのに適した配置を考え抜いた結果、コントラバスをオーケストラの奥に横一列に配して演奏いたします。リハーサルをしていて、やはりこの配置はこのホールの響きととても相性が良いので、ぜひ皆様、聴きにいらしてください!

皆様のお越しを、日立システムズホールで心よりお待ちしております。

堤夫妻と
            
            終演後、堤ご夫妻と


 

飯守泰次郎

 

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新交響楽団第243回演奏会『トリスタンとイゾルデ』によせて

−飯守泰次郎−

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終演後、ソリストの皆さんと
終演後、ソリストの皆さんと
 

飯守泰次郎です。 1/20は新交響楽団の演奏会でワーグナーの楽劇『トリスタンとイゾルデ』を抜粋・演奏会形式で演奏いたします。

新響 とは以前、『ワルキューレ』第1幕全曲や『ニーベルングの指環』ハイライトに取り組み、2006年には『トリスタンとイゾルデ』の第1、2、3幕から聴きどころを抜粋して演奏しました(いずれも演奏会形式)。
今回は2006年とは異なる抜粋で、第1幕の前奏曲、第2幕全曲、第3幕第3場を演奏します。 特に第2幕は、しばしばカットされる「光の対話」とよばれる部分も含めてノーカットで全曲をお聴きいただきます。

池田香織さんと二塚直紀さんと
池田香織さん(イゾルデ)と二塚直紀さん(トリスタン)と
イゾルデは池田香織さん、トリスタンは二塚直紀さん、マルケ王は佐藤泰弘さん、ブランゲーネに金子美香さん、クルヴェナールに友清崇さん、メロート今尾滋さん、といった、国内のワーグナー上演の中心的存在である素晴らしい歌い手の皆さんと共演できることも楽しみです。
歌手の皆さんと10月から歌稽古を重ね、新響とも11月からリハーサルを積み重ねてきました。

ワーグナーの楽劇では、オーケストラが主体となって登場人物の心理や物語の背景などを表現する部分も多くあります。 しかも『トリスタンとイゾルデ』は、男女の愛そのものを扱う非常に内面的な作品です。愛の局面をさまざまに象徴する示導動機(ライトモティーフ)を、オーケストラの楽員全員が理解し、意思をもって演奏して初めて、物語の状況や登場人物の心情がお客様に伝わるのです。
私も新響も、まさに総力をもって演奏するコンサートになります。皆様のお越しを東京芸術劇場でお待ちしております。

 

飯守泰次郎

 

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東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 第321回定期演奏会
〜ブラームス交響曲全曲演奏シリーズII(2019/1/11)〜によせて

−飯守泰次郎−

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ティアラこうとうでのリハーサル
ティアラこうとうでのリハーサル

飯守泰次郎です。新年おめでとうございます。皆様どのようにお正月をお過ごしになられたでしょうか。今年も、皆様とコンサートホール等でお目にかかれることを楽しみにしております。

2019年最初のコンサートは、1/11の東京シティ・フィルの定期演奏会です。 昨年1月と今回の2回を「ブラームス交響曲全曲演奏シリーズ」として、ブラームスの交響曲に集中して取り組み、第2回の今回は第3番ヘ長調と第1番ハ短調の2曲を演奏いたします。

プログラムの前半に演奏する交響曲第3番は、ブラームスの中でも特別な魅力のある作品で、古典的な様式を重視した交響曲としての構築性と、室内楽のような繊細さの両面をあわせ持っています。4つの交響曲の中で最も転調が自由で、フランス音楽の印象派を思わせるような響きも特徴的です。

ブラームスが、最初の交響曲であるこの第1番を完成したのは実に43歳のことでした。ベートーヴェンの後継者としての自覚と重圧に苦悩し、20年もの歳月を要したのです。ゲルマン的な強い表現と、聴く者を限りなく優しいロマン的な世界へ連れていくような表現との極端なコントラストは、まさにドイツの交響曲の伝統をベートーヴェンから見事に継承しています。 しかし同時に、特に第2、3楽章の、さまざまな楽器が常に関わり合って次々と音色が変わる絶妙な楽器法は、まさにブラームス独自の天才的な部分です。

私と東京シティ・フィルは、2001年の「ハイドン・ブラームス・チクルス」を始めとしてブラームスの全交響曲、および「ドイツ・レクイエム」などの主要作品を長い時間をかけて共演を重ねてきました。そして今回のシリーズに、改めて非常に新鮮な気持ちで臨んでいます。 コンサートマスターの戸澤哲夫さんをはじめとする楽員の皆さんも、新鮮な好奇心と高い集中力をもって私の音楽を一緒に追求してくれていますので、明日のオペラシティ、どうぞご期待ください。

 

飯守泰次郎

 
 
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